2016年01月26日

世界の原油需給の推移

イランの経済制裁が解除され、イラン産原油の輸出が開始されました。当面の目標は日産50万バレルの増加、その後、さらに日産50万バレルの追加が計画されているようです。この生産増加のインパクトがいまいちよく分からなかったので、原油のマクロ指標を調べてみました。世界の原油の需給の推移です。

 需要前年比 供給前年比供給-需要
2012 90.7     90.9 0.2
2013
 91.9+1.2 91.3+0.4 - 0.6
2014 92.8 +0.9 93.7+1.60.9
2015 3Q  95.4  96.9 1.5
2015 (94.6) +1.8    
2016 4Q (96.7)    
2016(95.8)+0.8    
     
      (100万バレル/日産)
出典 EIA- Oil Market Report


需要・供給共に年1%程度の増加で推移しています。注目は直近2015年3Qの供給量です。各国の生産が増加したこともあり、供給が大幅に増加しています。すでに2016年の需要をまかなえる値となっています。ここからさらにイランの供給増加(0.5〜1.0程度)を想定すると、供給過剰がさらに悪化することになりそうです。ここままの状況ですと、需給のバランスがとれるのは2017年以降になりそうです。

今年の年末までに、供給が削減され、需給が拮抗するパターンも考えます。供給の規模が大きく、産出コストが高いのは、アメリカのシェールオイルでしょう。アメリカ産原油はおよそ日産1277万バレルで、そのうち500万バレル程度が、シェールオイルです。需給が拮抗するためには、日産100万バレル程度の削減が必要と想定しますと、シェールオイルの2割の削減が必要になると推測されます。どうでしょうか。


タグ:原油価格 WTI
posted by いわくら at 09:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | 経済データ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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