2016年02月01日

マイナス金利と日本円の今後

日本銀行の金融政策が変更されました。個人的にはまったくの予想外で、驚いているうちに週末が終わってしまいました。不安定な相場環境の中での、日銀のマイナス金利の為替への影響と、今後の日本円について考えます。

今回の金融政策の変更で、単純に日本円が下落するわけではないですが、下落圧力は強まります。実質金利の低下により、日本円を保有するメリットが減少し、相対的に他通貨を保有するメリットが上昇するため、日本円の売りが、増加すると予想されます。本来、0.1%程度の政策金利の変更では、実質的なメリットは少なく、大きな為替の変更には至らないものと思われますが、今回は、マイナス側への移行と、今後さらに金利が低下するとの思惑もあり、下落圧力はより大きくなるのではないでしょうか。

昨年後半からの、日本円の値動きは、資源価格の下落に起因する、交易条件の改善が原因と考えていました。年初からの値上がりで、調整が進みましたが、まだ日本円の上昇余地は大きいものと予想しています。今回の緩和措置では、交易条件には影響を与えないため、日本円を上昇させる圧力自体は残ったままであると思われます。

今後は、この「金融緩和による値下げ圧力」と「交易条件改善による値上げ圧力」の綱引きのような展開になるのではないでしょうか。新たな均衡点を探るような動きになるのが自然かもしれませんが、しばらくは、金融政策優勢の相場環境になると予想しています。

より短期的にみると、原油・中国・アメリカ経済など要因が複雑になっていて、リスクオンなのだか、リスクオフなのだかも、よく分からない状況です。先月末の、主要国の金融政策会合も、無風で、とりあえずは相場が落ち着くものと予想していましたが、予想は無残に外れてしまいました。今週末にはアメリカの雇用統計も控えているなど、相場を不安定化させるパラメータはさらに増えることになりそうです。

根拠はないのですが、相場の不安定化は、何か大きな金融危機が起こる前兆のように思えます。為替取引でも、より大きく危険な動きになるのは、リスクオフの相場になった場合です。ここからの為替取引では、より厳しいリスク管理と、危機察知能力が必要となるのではないでしょうか。

タグ:JPY 日本円
posted by いわくら at 17:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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