2016年02月09日

アメリカドルの天井感と日本円の大底感

2月に入り、コモデティ価格はやや落ち着きを取り戻し始めたように感じます。しかし、為替相場では、リスクオフの環境は続いて、為替に大きな動きが迫っているの様な不思議な予感があります。そしてその予感の原因は、アメリカドルの天井感と日本円の大底感だと感じています。

現在のアメリカドルと日本円ですが、両通貨とも面白い動きをしています。アメリカドルは政策金利を上昇させている段階ですが、下落。反対に日本円は、金融緩和を進めましたが、上昇局面にあります。共通して、金融政策と為替の動きとが逆行しているということになります。根拠がある話ではないですが、個人的にはこの金融政策と為替の動きの逆行があるときが、為替の変わり目の証拠になるのではないかと、注目しています。つまりアメリカドルは天井、日本円は底を打ったということです。


何度か書いてきましたが、日本円は資源価格の大幅な下落により、交易条件が改善、上昇自体は至極当然の状態でした。日銀の金融政策の変更により、マイナス金利との綱引きになると考えていましたが、まったく寄せ付けないほどの強さ、今後は独歩高も期待できる展開になってきました。経常収支の変化などを見ても、上昇の余地はかなり大きいのではないかと思われます。

アメリカドルは、同じように交易条件は改善しましたが、昨年12月の利上げの前に上昇しすぎていました、現水準は割高であると考えられます。雇用統計を見る限り、下落の必要性は感じませんが、製造業の景況感が悪化しているなど先行きが心配されます。もっとも、雇用は遅効性があるため、現在のアメリカ経済はそれ程良くない可能性も否定はできません。割高の為替が維持できない状態であるとも考えられます。


アメリカドル・日本円とも世界貿易でのシェアが大きい通貨です。特にアメリカドルが動くとなれば、他の通貨やコモデティ価格など多方面に影響を与えるものだと推測されます。人民元や原油価格の問題もありますが、アメリカドル・日本円といった主要通貨の動きが今後の相場の大きな材料なる可能性もあり、注目していきたいところです。
posted by いわくら at 22:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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