2016年05月20日

アメリカドルインデックスの上昇と限界

アメリカの6月利上げの可能性が高まり、アメリカドルが堅調に推移。新興国通貨には厳しい環境です。アメリカドルインデックスの動きを中心に見ていきます。


せっかくなのでリンクを  →  ドルインデックス(DXY)チャート
アメリカドルインデックスは今月始めに92.5付近まで下落した後切り替えし、現在は95前後の値です。昨年末に100を超える値だったことを考えると、下落しましたが、大きな下落幅とは言いがたい状態です。長期で見れば高値圏、中期的に見れば下落基調、直近は堅調といった動きとなっています。
昨年までの上昇の動きは、FRBのテーパリング開始移行のドル高の動きをそのまま表しています。資源価格の下落の影響もあり、交易条件は改善、雇用も急回復し、アメリカドルの上昇を後押ししました。ユーロと日本円の下落もアメリカドル上昇の要因となっています。
12月の利上げ実行以降は停滞していますが、アメリカドルの高すぎる水準感を表していると考えられます。11月の高値から4月の安値までは10ポイントほど下落、4月の下落は、利上げしないという観測の織り込み方が、やや行き過ぎていた感があります。それ以降の最近の動きは、下落がやや急だったことの反発と、6月利上げの可能性が高まったための動きでしょう。

ドルインデックスの他、経常収支、交易条件指数などを平行してみる限り、アメリカドルの高値感は解消していません。そのため足元の価格上昇は限りあるものになると思われます。上値の余地は難しいですが、100ポイント強程度までを想定しておけば大きくは外れないんじゃないでしょうか。現状が直近の最高値圏にあるという認識を持つことが重要になりそうです。上値は小さく、下落がはじまったら恐ろしいといったイメージです。

最近のアメリカの経済指標は良いようで、消費を中心に経済を立て直している雰囲気です。6月利上げも行われるのではないでしょうか。為替の問題はその後でしょう。利上げしたからといって、アメリカドルの基調も、アメリカ経済の基調も変化するわけではありません。短期での急騰はもちろん考えておかなければなりませんが、より長い期間での方向感は動かないはずです。下落トレンドが再開すると思われます。

posted by いわくら at 20:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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