2016年08月31日

カナダドルは大丈夫か

為替市場はアメリカドル高もやや一服感あり、いわゆる雇用統計待ちの状態なのでしょう。アメリカの金融政策の方向性も気になる雰囲気ですが、個人的には実はそれ程気にしていなかったりします。



気になる産油国カナダの話です。
カナダドルは2月に一度底値をつけ、そこからはやや回復傾向も、最近の原油価格の上値が重い展開を受け、伸び悩んでいます。カナダ経済を見ると、オイルサンド地帯の大規模火災があり、原油生産が大きく落ち込みました、これによりここ数年悪化していた、貿易収支、経常収支の値が、さらに落ち込むことになっています。原油生産は再開された模様ですが、これからの動向が注目です。

もうひとつの注目は住宅価格です。ここ数年カナダ住宅市場では、中国やアジアの富裕層からの資金が流れ込んできており、住宅価格にバブルの心配がされていました。人気のトロントやバンクーバーは世界で最も割高な住宅市場とも表現される場合もありました。しかし最近、この資金流入を防ぐための規制ができたようで、住宅価格は低下しています。この規制による、資金の流れにどのような影響があるかは、難しいところですが、カナダに流入する資金が減るということは、当然カナダドルには、下押し圧力がかかることになりそうです。また住宅ローン市場を通じた信用市場にも影響を与えることになりそうです。



資源国なので、やはり資源価格の影響が大きくなる通貨です。全般的に回復傾向のある資源市場ですが。一時のような高値になることはもしばらくはないでしょう。目先、信用収縮などがあり、一度カナダ経済が調整局面を迎える可能性もあります。将来的には上昇を期待したい通貨ですが、しばらくは様子見が無難なのかもしれません。

posted by いわくら at 12:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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