2016年10月17日

ゾンビ企業の淘汰が始まった

為替市場は相変わらず、平穏な日々が続いています。材料もなく、このまま年を越しそうです。とういうのはさすがに早い気がするので、材料があった中国の話です。


中国の製造業に動きが出てきているようです。先週発表された経済指標で、貿易黒字が縮小、生産者物価(PPI)が小幅上昇となりました。PPIがプラスになったのは4年ぶりです。
要因としましては、不良債権の処理、つまり過剰設備を持ったゾンビ企業の淘汰が進んだことにあると思われます。それにより、輸出が減少し、さらに供給量が減ったことで、価格が上昇を始めたと考えられます。過剰といわれていた産業のうち、鉄鋼業界のニュースが増えていましたので、このあたりが、削減の対象になったものと思われます。当然、人的資源の削減も含まれるため、中国共産党政府の許可が必要で、この問題に対して、中国政府が本格的に対応を始めたということになりそうです。

中国の過剰設備に関しましたは、鉄鋼・セメント・石炭などの川上産業で顕著で、これらの産業では、供給過剰感が強く、中国企業が赤字のまま生産を続けていることが、不当な値引き支援になると、国際的に非難を浴びていました。雇用の問題が避けて通れないため、あまり積極的に動けていなかった印象ですが、金融機関の採算の悪化が表面化し、不良債権の処理に踏み切ったと考えられます。
中国政府指導部内では昨年あたりから問題が認識されていた印象ですが、今年に入ってからは不良債権の処理が必須との意見が増えていました。

今後は、この不良債権の削減規模か拡大していくと予想されます。川上産業だけではなく、不動産・インフラ建設といった内需系の川下産業も対象になっていくでしょう。百貨店の閉鎖のニュースも出ていますが、これも過剰設備削減の一環と考えると自然な動きです。
中国の不良債権の規模に関しては、様々な推測があり、情報も錯綜していますが、かなりの規模であることは間違いなさそうです。これの処理が進むことになりますと、世界経済に与える影響は甚大なものです。中国国内の雇用・労働環境に影響があるため、信用・消費がどのように動きになるのか注目が必要になりそうです。


不良債権の処理は、中国だけでなく、欧州や資源国・多くの途上国でも必要なことで、今後こういった事例が増えていくことが考えられます。為替への影響は難しいところがありますが、流れについていきたいところです。


タグ:中国 CNY
posted by いわくら at 13:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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