2016年10月23日

不良債権処理と為替

最近の個人的な関心といいますか、研究課題が、不良債権処理と為替と関係性です。


イタリアの銀行の不良債権の処理が進み始めたようですが、これが為替にどのような影響するのかが、わかっていません。足元のユーロ安傾向は本質的には関係ないと思うのですが、不安です。
失業率が高いというならば、失業率を低下させるために、海外から仕事を呼び込む→金融緩和を利用した為替安に誘導 のような簡素な理屈でいいと考えられるのですが、不良債権の場合はもう少し複雑な感じがします。

例えば中国の不良債権の場合は、輸出型の製造業が、人件費高騰のため、競争力を失ったことで不良債権化しました。こういった企業を倒産させますと、輸出の減少、経常収支の悪化、為替安の流れが考えられます。これが基本かなと思われます。
内需系の企業の場合はどうでしょうか。貿易への影響はなく、失業率の悪化から為替安でいいような気もするのですが、そのあたりの処理が確定できません。不良債権処理により、生産性が改善されるため、新たな失業が産業を生み、輸出を生むようなことも考える必要があるのかもしれませんが、長期的なことでしょう。


イタリアの不良債権は、不動産や小売、流通といった。内需系の企業が中心のようです。為替も統一通貨のため、この影響がユーロ圏内の実経済への影響と、ユーロ自体への影響が、どうなるのかも考える必要があり、影響を見定めたいところです。
日本やアメリカ、英国の不良債権処理の場合は、先に緩和的な金融政策をとり、為替が下落させた後に、処理を行っているように見えます。これが、基本的なやり方なのかもしれません。ECBはすでに緩和的な政策を採っていますが、更なる緩和というのは可能なのでしょうか・・・・・・。

不良債権の為替に与える影響が大きいのならば、当然もっと詳しく知りたいのですが、如何せん、この関連についての情報がありません。せめて、不良債権と経常収支の関連が分かるとありがたいのですが、このあたりの研究は苦労しそうです。
ユーロ圏も中国も経常黒字国ですが、この値が、不良債権によって化粧された数字であると考えると、現状はもう少し割愛してみる必要がありそうです。

posted by いわくら at 12:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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