2016年12月23日

中国人民元(CNH) 為替予想2017前半

中国人民元【CNH】
☆総評 「弱い」
2015年の8月の下落以降、下落基調が続いてる中国人民元2017年も下落予想です。2016年9月からは人民銀行が為替介入により、人民元相場を支えていますが、外貨準備高減少しているため、どこまで介入を続けられるのかが鍵になりそうです。

中国経済は良好な状態。2016年に入ってから、政府が公共投資を増額させ、経済の底割れを防ぎました。経済成長率も中国政府の想定内で上昇しています。資源価格下落の影響で、経常収支は改善傾向ですが、足下で貿易収支が伸び悩んでいるのが気になるところです。中国政府が進めている供給側改革(不良債権処理・過剰設備の廃棄)の影響があるのかもしれません。ここ数年悩まされていた、生産者物価の下落が収まり、上昇傾向にあるのも、この供給側改革の成果だと思われます。

中国経済のリスクの一つが、資源価格の上昇です。中国は基本的に資源輸入国のため、原油・天然ガス・銅・鉄鉱石などの資源価格の上昇は、経済に悪影響を与えます。当然為替相場にも下落圧力がかかることになります。
そしてもう一つが、アメリカ長期国債金利の上昇の影響で、中国国内の長期金利が上昇していることです。新興国全体でおこっていることですが、これが資金繰りを悪化させ、企業業績を悪化させます。倒産が増え、失業率が悪化した場合、中国人民銀行が緩和的な金融政策に変更する可能性もあります。

中国人民銀行の為替介入の原資である、外貨準備高は2016年11月末現在で3兆ドル強です。すぐに為替介入をやめる水準であるかは、判断が難しいのですが、現在の資本流出が続けば、2017年中に介入余力が無くなると推測されます。タイミングは難しいですが、人民元の下落は不可避だと思われます。

短期的な話ですが、年始は人民元から外貨への両替が増加する時期のようなので、年明けすぐの相場は大きく動く可能性があり、注意が必要になりそうです。


☆トレードアイデア
・EUR/CNH 買
・CNH/JPY 売

とりあえず、下落目線です。相手はアメリカドルよりも、水準に割安感があるEUR・JPYで、中国経常黒字国のため、下落幅は限られるような気がするのが、投資対象としては寂しいところです。


posted by いわくら at 01:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | 為替予想 2017前 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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