2017年01月05日

ビットコインと金価格

年明けは、方向感はないけれど、値動きはソコソコある展開となっていて、単純なリスクオンでは無さそうですが、まだ様子見でしょうか。中国人民元が対アメリカドルで上昇、メキシコペソは最安値更新中です。メキシコペソは全力で買いに行っても良い水準のような気がしますが、どうでしょうか。


そして、もう一つ大きな動きを見せているのが、ビットコインです。このブログで取り上げるのはたぶん初めてなんですが、皆さんご存じの仮想通貨、ちょうど昨日対ドルでの2013年12月に付けた過去最高値を更新しました。値動きを確認すると、

2012年12月  10ドル前後
2013年12月 1000ドル前後
2014年12月250ドル前後
2015年12月300ドル前後
2016年12月 700ドル前後
昨日1100ドル突破

となっていて、訳のわからない動きです。直近の動きは中国人民元安の不安から、人民元をビットコインに交換しているからと説明されています。

ビットコインの価値は何で決まるのかといいますと、ビットコイン自体の需要で、価値が決まります。
例えば、ビットコインで持ちたい、ビットコインに変換したいという需要が1兆ドル分あったとすると、ビットコインの総価値は1兆ドルになり、そこから単価が決定することになります。
ビットコインで買えるという商品・サービスもありますが、基本的には、現地通貨の価格に変換しての支払いになるため、これで価値が決まるということではありません。


サクソバンク証券が年末恒例の大胆予想のなかで、ビットコインの価値が3倍になると予想していましたが、この予想に近づきつつあります。この予想の中では、ドル高の影響で、新興国からの資金流出が加速し、ビットコインの需要が拡大すると述べられています。しかし、私は、ビットコインの需要拡大の本番は、その先にあるのではないかと考えています。つまり、ドル安局面です。
ドル安局面で、アメリカドルをビットコインに変換しようとする流れが出てきた場合、どうでしょうか。規模は新興国からの資金流出とは比較にならないほど大きくなる可能性があり、その場合、ビットコイン高はさらに進むとも考えられます。

元来資金の逃避先として、もっともポピュラーなものは、金・銀といった貴金属でした。貴金属の価値は工業的な価値よりも、こうした資産としての価値の方が大きかったと思われます。この需要がビットコインへ移動しています。中国・インドという2大金需要国で、金輸入に対しての制限が強化されていることも、ビットコインへの資産移動を加速させている要因になっています。資産の逃避先としての貴金属の需要は減退すると予想でき、その予想の確認が、次のドル安局面で可能と考えています。


仮想通貨の基礎技術の一つである、ブロックチェーンは今後様々な分野で活用され、生産性の向上に役立つと期待されます。個人的には、小売り。流通分野での活躍が大きくなると予想します。こういった技術が交易条件の変化から、為替へ影響しているというのは、たいへん面白いことであり、忘れてはいけないことだと思います。


posted by いわくら at 08:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2016年12月19日

2016年後半のまとめと2017年の予想

早いもので年末になりました。
2016年後半のまとめと、2017年前半の予想です。

2016年後半は、なんといってもアメリカ大統領選挙でした。
選挙前までは、材料も無く、動きの少ない相場展開、値動きを確認してみたのですが、7~10月は資源国通貨がやや強いこと以外は、何も無いといっても良いと思います。
選挙後は、値動きの大きな環境になりました。日本円の大幅安が特徴ですが、円の他にもユーロ・スイスフラン・トルコリラ・メキシコペソが値を切り下げ、アメリカドル・イギリスポンドが値を上げるなど、調整の無い、一方的な値動きが見られます。アメリカ長期金利の上昇が目立ちますが、鉄鋼や銅といった、資源価格の高騰、OPECの減産合意が決定したことによる、原油価格の上昇など、材料は多く、必ずしも、新興国の下落につながらなかったのが興味深いところです。オセアニア通貨が検討するなど、経常赤字国通貨の上昇も目立ちます。
個人的には、アメリカドルの下落を予想していたため、今回の動きには驚かされました。つらい半年でした。


2017年は値動きが大きな相場環境が続くと予想します。
アメリカドルの動きが重要になりそうですが、ここからさらに大幅に上昇するのは難しいと予想します。現状の主要通貨の水準は、偏りが見られ、調整が必要な段階です。アメリカドルの上値、ユーロの下値は、現状が限界付近かと思われます。ユーロドルがパリティを見る程度の動きはありそうですが、そこからの反転は大きくなるの可能性が高いとみています。主要通貨では、日本円は、上昇の余地がありますが、予測しづらい環境。イギリスポンドも先行きは不透明です。

もうひとつのテーマは、原油価格です。足下の上昇基調は投資資金の流入が原因のため、いったん反転すると見ています。来年1年の値動きは、上値を試す展開が本筋だと思われます。WTI55ドルから先はシェールオイルの生産が増加する価格帯といわれているため、中期的な安定水準を55~60ドル程度に見ています。短期的には60ドル以上になることは十分にありそうです。産油国通貨はもう1・2段階程度の上昇を見込んでいます。

最後のテーマは中国人民元です。直近の動きは安定していますが、中国国内からの資本流出が続いているため、外貨準備高が減少中、来年中の人民元の下落は避けられないとみています。経常黒字国のため、崩壊のような形にはならないでしょうが、初動は大きくなる可能性があります。アメリカの長期債や資源価格、アジア・オセアニア通貨への影響が懸念されます。
また、本質的な下落とは違うと思いますが、2016年は年初に大幅に下落しているため、ここから年明け辺りの値動きは注意が必要だと思います。



今年は、為替が政治的な動きに振り回された年と言われました。こういった値動きの場合、基礎的な水準に関係なく相場が動くことが多々あります。実際、足下の水準感はグチャグチャで、何を元に予想するのかが、見えにくくはなっています。そんな中、少しずつですが、材料が整理できてきたのかなと思います。この状態のまま、来年も為替予想に励んでいきたいと思います。
それでは、みなさん良いお年を・・・・・・。

というにはまだ早いので、明日から、個別通貨の予想をしていきます。15~16通貨ぐらいを予定しています。

posted by いわくら at 20:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2016年12月17日

メキシコペソとトルコリラ

FOMCは予想通りの利上げ、その後アメリカドルは、アメリカドルインデックスが、リーマンショック後の最高値を更新するなど上昇。上げ幅は1%強と限定的。どちらかというと、日本円安、ユーロ安が目立ちます。ここからは、年末相場でしょうかね。


新興国通貨で注目の、メキシコペソとトルコリラの話。

メキシコとトルコといえば、新興国の中では、工業的に成功した国で、これからは人件費が課題・万年経常赤字国・治安が悪い・高金利の対外債務・メキシコはアメリカ、トルコはEU圏への輸出が突出して高く、一地域への輸出に依存しているなど、共通点があります。そしてなんといっても、どちらの国の通貨も、現在大幅に下落しています。

では相違点はどこでしょうか。一番大きな違いは、メキシコはエネルギー資源輸出国で、トルコは輸入国であることでしょう。メキシコ経済はここ数年のエネルギー価格下落の影響で低迷中です。対して、トルコでは、この影響を受け、経常赤字が縮小しました。この違いが今後の通貨の動向を占う上での鍵になりそうです。


エネルギー資源価格が上昇した場合、メキシコ経済は素直に好影響を受けると考えられます。原油掘削への投資の他、シェール資源の新規開発案件も期待できると考えます。今後の経済で心配される点は、アメリカ企業などがメキシコへの投資を減らす可能性があるということです。これはアメリカの政治の問題も絡んでいるので、難しい問題になりそうです。メキシコペソの下落の原因が、原油安とアメリカ大統領選挙であったことを考えますと、来年は飛躍が期待できます。
トルコ経済は、資源価格下落の恩恵を受けている状態です。しかし貿易的には、経常赤字は縮小しましたが、経済成長はマイナス、失業率も高い状態が続いています。今後、エネルギー資源価格が上昇を始めると、非常に厳しい状態になることが予想されます。インフラ投資も必要ですので、鉄や銅といった鉱物価格の上昇も悪材料になりそうです。トルコリラの下落はこれからも続きそうです。トルコの強みは、新興国最大クラスの観光国であるということです。これは今後のトルコ経済を考えると非常に大切な産業になってきます。現状では、IS・テロといった治安の問題があり、この分野の低迷してしまっていることが、残念でなりません。


メキシコ・トルコというのは新興国の中では経済規模が大きく、世界経済へも少なからず影響を与えています。またこの地域の経済が、アメリカ・ヨーロッパ、資源国・非資源国といった分け方をした場合の、リトマス試験紙のような見方ができると考えています。
来年は、メキシコペソ・トルコリラ、この二つの通貨が、世界経済の象徴になるような、そんな気がしてなりません。


posted by いわくら at 00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2016年12月13日

金利が嘘をついている

日本円独歩安がつづいています。特に材料は無いと思われますが、不気味な動きです。原油価格が動きを強めており、動向が気になるところですが、とりあえず年末まではこの水準で、値を保ちそう。為替も商品も本格的な動きは年明けと見ています。

今日は珍しく株価の話から、アメリカダウ工業平均株価が20000ポイント付近と史上最高値水準で推移しています。2000年のITバブルのときが10000ポイント前後ですから、16年で2倍になったことになります。この水準ですが、アメリカの現在の経済環境を考えると、やや違和感があります。
トランプ氏が次期大統領に決定して以降、アメリカの長期金利は急上昇しています。またそれにつられ、アメリカドルの水準も切り上げられました。これらはどちらも、企業業績を悪化させる要因のため、株価にはマイナスに働くことが推測されます。しかし、実際の株価は上昇しています。つまり株価・金利・為替のどれかが嘘をついているということです。

株価ですが、これは割高という見方が多いです。株式一株辺りの利益率などを、過去の水準と比較すると、高値圏にあるようです。株式は専門で無いのでこの辺で・・・・・。

次に為替ですがこれは、割高水準です。アメリカドルインデックスは、リーマンショック後の最高値水準、経常収支はGDP比-2.5%より大きな赤字が続いていて、今後、資源価格が上昇することで、さらなる交易条件の悪化が考えられます。現在の水準は、長期金利の上昇による資本移動がもたらした、一時的なものと推測されます。

そして金利です。大統領選挙前後から上昇していますが、トランプ次期大統領の減税や公共投資などの政策の影響で、国債の増発が予想され、これが金利上昇の原因とされています。
これに加え私はもう一つの原因を想定しています。それは中国の為替政策です。中国は人民元価格水準の維持のため、為替介入を行っています。これには、外貨準備の減少、つまりアメリカ国債の売却が伴います。この売却の影響を受けアメリカ長期金利が上昇したと考えています。中国の外貨準備の減少額は昨月は700億ドルと、規模で見ると、単独で市場に与える影響自体は微妙なところですが、金利上昇の見方が強まっている流れの中で、このような売却が存在したため、国債市場の需給のバランスが乱れ、金利が上昇したのではないでしょうか。


今後の動きとして、まず水準が訂正されるのは、まずはこの長期金利では無いでしょうか。中国の外貨準備高を考えると、資本流出の規模にもよりますが、為替介入はあと半年程度が限界と予想されます。為替介入が終了しますと、アメリカ国債の売却も無くなるため、金利が低下することが予想されます。
そして金利の低下が始まった場合、FRBの金融政策から、為替・株価には大きく複雑な影響を与えそうです。


市場のゆがみをみつけるのは、市場を制するうえで重要な要素です。ゆがみがゆがみを作るような、複雑な市場環境ですが、惑わされず、ゆがみを整えるような予想を心がけていきたいものです。

posted by いわくら at 14:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2016年12月10日

強くない中国の、弱くない人民元

日本円独歩安が続いています。相変わらず、読みづらい相場展開です。ECBはテーパリングを始めましたが、ユーロは上昇せず、ドルは、上値は重たくなってきましたが、上昇傾向、高値は続きそうです。

中国人民元の話です。
中国人民元は、アメリカ大統領選挙後、対ドルでは下落していますが、実効レートベースや、CFETC RMB indexを見ると、上昇が確認できます。
今週、中国人民銀行の外貨準備高が公表されましたが、3兆500億アメリカドルと、ギリギリ3兆ドル超えの水準です。現在のペースで減少が続きますと、今月末には、3兆ドルを割る見込みです。3兆ドルという水準は、特に意味は無いのですが、実際に為替介入に使用できる外貨準備の量は、それほど多くは無いとみられているため、この水準を下回った段階で、投機筋などからの元売り圧力が高まることが予想されています。

外貨準備高と人民元の水準の変化をざっくりとみていきますと・・・。

    外貨準備高   人民元  
 2014年夏〜 減少 維持  
 2016年初〜 維持 下落  
 2016年9月〜  減少 維持  
       

2014年8月に、アメリカドルに対して、大幅に下落した後、下落傾向でしたが、外貨準備を使用することで、為替水準を維持してきました。2016年は年初から、為替の下落傾向が強まりました。中国政府の為替政策が変化したものと考えられます。この期間の外貨準備高には大きな変動はありません。そして9月からは、また外貨準備高の下落が始まり、為替水準は、維持されています。
つまり、2014年夏以降、中国国内の資本が、海外に流出していることには変化は無いけれど、為替の水準については中国政府(人民銀行)が決定しますよという政策になっています。
しかし、上記の通り、外貨準備高が減少しているため、今後の人民元水準の維持は難しくなっていくと考えられます。

人民元が下落した場合の他の通貨への影響ですが、貿易関係が深い、オーストラリア・ニュージーランドといったオセアニア通貨、日本を含めた、アジア通貨全般への影響が当然大きくなります。
また、中国が現在行っている、外貨準備高の削減は、アメリカ国債の売却を伴うため、これ終了した場合、アメリカ長期国債の金利の下落が考えられ、その影響は世界中の通貨に及ぶと予想されます。


最近中国政府は、従来の資本流出規制に加え、海外への投資や金の購入を制限するなど、躍起になって、資本流出を防ぐ構えのようです。それでも資本の流出は続いています。今後は、原油を中心に、資源価格が上昇を始めるため、さらなる外貨が必要になります。人民元の現水準は危険なものなのかもしれません。


posted by いわくら at 12:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2016年12月07日

OPEC減産合意の影響

先月のOPEC会合にて、原油生産の減産が合意されました。削減量は、OPEC加盟国で日産120万バレル、非加盟国が60バレルと最大日産180万バレルとなっています。この削減量については、原油価格への影響が大きいのか小さいのかで意見が分かれるところですが、私は結構大きいとみています。


・世界の原油需給
 需要前年比 供給前年比供給-需要
2013
92.0  91.4 - 0.6
201493.2+1.2 93.8+2.4+0.9
201595.0+1.8  96.6+2.8+1.6
2016(95.8)+0.8    
2017(97.5)(+1.2)    
       
2016 1Q95.5  96.6 +1.1
2016 2Q 95.7  96.0 +0.3
2016 3Q  96.9  97.2 +0.3
    (100万バレル/日産)
出典 EIA- Oil Market Report


世界の原油の需要は毎年伸びています。主に新興国での伸びが顕著のようです。対して、供給量はさらに大きく伸びていました。2014年からはアメリカでのシェール開発ブームにより、生産が急拡大。需要と供給に大きな差ができ、在庫の急増と原油価格の大幅下落をもたらしました。
しかし、今年2016年の期毎のデータを見ると少し様相が変わってきているのがわかります。1Qでは、供給過剰の状態が続いていますが、2Q、3Qでは需給の差がかなり小さくなってきています。これは、原油安の影響で、アメリカのシェール原油生産が2015年の最大生産量から日産80万バレル程度減産しているのが大きく影響しています。足下では、需給の差は徐々に縮まってきています。

ここから日産180万バレルの減産が行われると、どうなるでしょうか。供給が需要を大幅に満たせなくなることが予想されます。当然、即応性が高い、シェールオイル生産が再拡大することが想定されますが、過去最大の生産よりも、さらに、日産100万バレル程度の生産が必要になり、とても急には対応できない量でしょう。また、現状のWTI45ドル程度の価格帯でも、減産を続けていたことを考えますと、ここからの増産には、より高い原油価格が必要になることが予想されます。そして、2018年以降にも、需要は順調に伸びていきます。その場合はどうなるでしょうか。


本日のWTIは1バレル50ドル程度で推移しています。原油の先高を狙った、ETFなどのロングポジショが増加しているようです。近年の原油価格は投資家の影響を受けやすくなったといわれています。すでに高くなった原油を狙うよりも、割安な産油国通貨があったならば、そちら狙ってみるのも面白いかもしれません。

タグ:WTI 原油価格
posted by いわくら at 20:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2016年12月02日

アメリカドル高よりも、日本円全面安の相場展開

大統領選挙後のドル高も一服かなと思ったのですが、何か不安定な相場です。主役はアメリカドルでは無く、日本円の方でしょうか、円の動きが気になったので見ていきます。
大統領選挙前後での実効レートを比較します。


アメリカ大統領選挙前後での各通貨の実効レート

  
 大統領選挙前日
  11/7

   11/28
 
日本円JPY 92.287.4  -5.2%
アメリカドルUSD120.6125.23.9%
ユーロEUR  99.2 97.7 -1.5%
イギリスポンドGBP94.297.53.5%
※(参考)メキシコペソMXN72.867.1-7.9%

元データ
BIS Effective exchange rate indices daily Data



全体的に大きな値動きなのですが、日本円の下落が大きいことがわかります。新興国を含めたBISのデータ61カ国中、メキシコペソに次いで、2番目に大きな下落幅です。主要国の中では、独歩安になっています。

この原因ですが、ファンダメンタルズ的な見方では、特に理由は見当たらず、投機的といいますか、資金の流れが変わったとみた方が自然だと思います。ユーロと比べた場合ですと、年初から日本円の方が水準的な割安感が解消されていた(ユーロは割安水準が持続していた)ため、日本円の方が、下落余地があり、売られやすかったとは考えられます。

IMMの投機筋のポジションを確認してみますと、先週までの時点で、USD/JPYのショートポジションが大幅に減少しています。大統領選挙前までは、ドル安懸念からか、日本円のロングポジションは過去最高水準まで積み重なっていましたが、これが2週間で、一気に解消した格好です。
これをどう見るかは難しいのですが、アメリカの投機筋が大統領選挙が予想外の結果であったため、とりあえず本国に資金を引き揚げた。というのでいいのかなと思います。
たぶんこれと同時に、日本円のロングポジションを構築していた、個人為替トレーダーも、一斉にポジションを解消していた可能性があります。

そして、アメリカの金利上昇です。本日もアメリカ10年債金利が上昇中。直近の高値を更新しています。こうなりますと、金利を狙った資金移移動が起きます。投資先に悩む本邦機関投資家が、アメリカ長期債を買うというのは、自然な流れです。そして、短期金利はまだ上昇幅が小さい段階ですが、個人を中心と為替トレーダーも、円を調達通貨にした、キャリートレードに動きやすくなったと思われます。

下落幅が大きいため、もう少し要因を考えたいのですが、思いついたところはこんなところです。


直近の動きを見ると、アメリカドルの上昇は少し鈍くなっているように見えます。市場は落ち着きは取り戻してきましたが、材料が重なるなる時期でもあるため、日本円は、もう一段階の下落も想定しておいた方がいいのかもしれません。
キャリートレードの資金移動は、長い間続くことも多く、時期も水準も想定しにくいものです。現在の動きは必ずしも、長期的な水準感が反映されていません。この短中期の相場が終わったとき、大博打に打って出る、チャンスが訪れるのかもしれません。

posted by いわくら at 10:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする