2016年12月29日

為替予想 2017前半 まとめ

2017年前半の為替予想のまとめです。

☆強い  
 ||  ・ユーロ
・ロシアルーブル ・ノルウェークローネ   
  ||  ・メキシコペソ    
☆やや強い
 ||  ・日本円
・ブラジルレアル   
☆中立 ||  ・オーストラリアドル・ポーランドズロチ   
☆やや弱い ||  ・ニュージーランドドル・イギリスポンド・アメリカドル  
  ||  ・カナダドル    
☆弱い ||  ・中国人民元・トルコリラ・南アフリカランド  

☆想定環境
 ・原油価格はWTI55~60ドル/バレルがメインレンジ。短期的には、60ドル超えも可能性あり。中期的にも50ドル以下の水準での推移は厳しいと思われます。
 ・鉱物資源価格は、もうしばらく上昇、貴金属価格は現水準程度、食料品価格が上昇。
 ・アメリカFRBの利上げは2017前半1回、後半1回程度。
 ・アメリカ株価指数はダウ平均20000ドル超えも、上値は重くなる。
 ・アメリカ長期金利は現水準程度が頂上。下落幅はそれほど大きくはならない。
 ・中国人民元の為替介入は2017年中に終了する。
 ・ヨーロッパの銀行問題はそれほど大きくならず、モンテパスキには公的な支援が入る。
 ・オセアニアやカナダの住宅価格はもう少し上昇。ほぼ頂上でしょう。
 ・世界経済自体は安定的。

☆トレードアイデア
・USD/RUB 売
・NZD/NOK 売
・USD/MXN 売
・CNH/JPY 売
・EUR/TRY 買

産油国通貨買い、アメリカドル売りがリスクの少ない基本路線と考えています。足下の円・ユーロ売り、ドル買いがしばらく続く可能性が高いですが、産油国通貨は早めに仕込みたいところです。上昇予想の通貨は対アメリカドルで、下落予想の通貨は対ユーロで持つのが良いと考えています。
アメリカドル高反転のタイミングは、人民元の介入政策のアメリカ国債売却と密接に関わっていると推測されます。中国人民銀行の動きが鍵を握ることになりそうです。


2016年も、ブログをご覧いただき、ありがとうございました。
それでは、良いお年を。

posted by いわくら at 01:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 為替予想 2017前 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2016年12月26日

ブラジルレアル(BRL) 為替予想2017前半

ブラジルレアル【BRL】
☆総評「やや強い」
2016年上下に動いた新興資源国通貨ですが、上昇を予想します。2016年2月頃までは、暴落と呼んでいいような大幅な下落を見せましたが、その後急回復。2017年もこの勢いが続きそうです。

ブラジル経済は、かなり悪い状況が続いています。マイナス成長が大きくなり、失業率も二桁まで上昇するなど厳しいものです。不景気の要因は資源価格の下落によるものですが、その後の資源価格の上昇でも、経済は戻ってきていません。為替の下落もあり、貿易収支・経常収支は大幅な回復傾向にあります。これは素直に好材料でしょう。

鉄鉱石価格は上昇しているのですが、ブラジルからの輸出が多い、商品系資源はいまひとつな値動き、この辺りの価格が2017年のブラジル経済の鍵になりそうです。エネルギー資源に関しては、ブラジルでも生産は多いのですが、輸出より輸入の方が多い純輸入国のため、エネルギー資源価格の上昇は、交易条件の悪化要因になります。

金融政策はかなり緊縮的なものとなっています。直近ではインフレ率が低下していて、実質金利が上昇しています。大幅な利下げは、必須だと思われます。

2016年のニュースとして、「IG証券」さんで、FX口座での「BRL/JPY」の通貨ペアの取り扱いがはじまっています。もともと「USD/BRL」はあったのですが、クロス円でも取引できるようになりました。これはかなり挑戦的な商品で、これから人気がでるのかもしれません。もちろん初心者向けでは無く、中上級者向けですので、取引される場合はお気をつけて。



☆トレードアイデア
・USD/BRL 売

取り扱いは少ないでしょうが、理想的な組み合わせだと思います。タイミング的にも、今は絶好では無いでしょうか。資源価格やブラジルの開発状況など、不安要素も大きいのですが、中・長期的にも面白い通貨ペアだと思います。

posted by いわくら at 23:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | 為替予想 2017前 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

メキシコペソ(MXN) 為替予想2017前半

メキシコペソ【MXN】
☆総評「強い」
2016年後半の注目通貨でしたが、強気予想です。大幅に下落した後で、戻りの買いが入りやすい環境と考えます。中長期的な水準感はまた別の話です。

メキシコ経済は、ソコソコの経済成長と失業率の下落を見ると、好調と思えます。資源価格下落の影響を乗り越えたようです。為替の下落があり、貿易収支・経常収支は回復傾向も、贅沢を言えば、もう少し大幅な改善が見たいところで、今後、原油価格が上昇した場合の動きに注目です。
原油の生産量が減少してることと、対外債務が大きいことは、懸念材料になります。
心配されるアメリカとの貿易関係ですが、トランプ氏がメキシコとの貿易を縮小させる可能性は低いと考えます。議会の承認を得ることは難しく、アメリカ側のデメリットも考慮すると、現実的ではないでしょう。しかし、メキシコへの進出を考えていたアメリカ企業の中で、その計画を変更している企業があるのは事実です。しばらくはメキシコへの直接投資の減少につながる動きとみています。

現在の為替水準は、実質実効的に、リーマンショック時の下落よりも大きく、1995年のメキシコ通貨危機(テキーラ危機)以来の水準になっています。メキシコの交易条件を考えると、さすがに下落しすぎている感があります。
隣国アメリカの影響を強く受けるため、アメリカドルが強い環境では、売られやすく、自律的な動きが乏しいのが弱みで、上昇するためには、どうしてもアメリカドルの下落を待つ必要がありそうです。

金融政策は緊縮的、インフレ率が上昇しているため、利上げの可能性も高いでしょう。通貨当局の為替水準維持の姿勢には必死さを感じるものがあります。


☆トレードアイデア
・USD/MXN 売
・CAD/MXN 売

中期的な買い目線で、北米通貨とのペアがやはり似合います。タイミング的には、今すぐ保有して問題ないと思いますが、一度上昇した後どれ程、保有していればいいのかは難しいところになります。

posted by いわくら at 21:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 為替予想 2017前 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

カナダドル(CAD) 為替予想2017前半

カナダドル【CAD】
☆総評「やや弱い」
代表的な総合資源通貨ですが、弱気の予想です。2016年は、資源価格の上昇に伴い為替も上昇、直近は上値が重い展開です。材料が多く、予想は難しいのですが、もう一段階の下落があるかなと考えています。

カナダ経済は、2014年の後半から経済成長率が0付近をいったりきたり、失業率は直近やや下落していて、強くも弱くも無いと行った状況でしょう。資源価格下落の影響から、経常収支が大きな赤字になり、回復していません。今後、資源価格が上昇した段階で、どこまで赤字幅を縮小できるかが重要になりそうです。

カナダといえば、住宅価格の上昇が問題になっています。トロント・バンクーバーと行った都市では、住宅バブルが心配されます。中国や東南アジアの富裕層が移民になり、購入するほか、投資物件としての需要があり、価格が高騰しているようです。この価格は一旦調整されることが望ましいのですが、現在目途はたっていません。海外からの住宅購入は、規制が強化されているようです。

輸出規模でいえば、資源産業よりも、一般工業品の方が大きいのですが、工業輸出は必ずしも、生産性が高い産業ではなく、国としての、交易条件は一次品の価格に依存しています。また、輸出先がアメリカに偏っていて、メキシコとの競争が激しくなるなど、不安材料もあります。長期的に見た場合、資源国としての色合いが強まっていきそうです。

金融政策は緩和的な水準が続いています。他の先進国に比べると、インフレ率は高めのため、利上げも予想できますが、緩和的なスタンスに変更は無いと思われます。


☆トレードアイデア
・特になし

一度大きめな調整が必要なため、今期ポジションをとる必要は無いと思います。下落した局面で、底値を拾いたいところです。産油国通貨を狙うならば、経常黒字国である、ロシアルーブルやノルウェークローネが、リスクが少なく、素直に上昇していくと考えています。

posted by いわくら at 04:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 為替予想 2017前 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

アメリカドル(USD) 為替予想2017前半

アメリカドル【USD】
☆総評「やや弱い」
最強通貨アメリカドルですが、2017年前半は下落すると予想します。「やや弱い」という表現は、多少ずるいのですが、ここからの大きな上昇は難しい。ぐらいのイメージです。もちろん下落の可能性も高いと考えています。世界の為替が大きく動く要因になるのでは無いでしょうか。

アメリカ経済は好調です。順調な経済成長と、完全雇用に近い環境が続いていて、労働賃金が上昇しています。足下で、株価の上昇・金利上昇・為替の上昇となっていますが、これが今後の企業業績にどういった影響与えるのかが注目されます。

現在のドル水準は、リーマンショック後の最高値を、日々更新しています。大きめな経常赤字と、今後、資源価格上昇を背景にした、交易条件の悪化を考慮すると、この水準を維持するのは困難でしょう。現在流入している資金は、長期金利上昇による、金利を狙う動きと、アメリカの株式や企業を買収する資金のようです。資本の流入が止まるタイミングが、為替の方向性を変化させるときになりそうです。

10年債金利は2.5%を超える水準で推移しています。2016年8月に1.5%程度だったことを考えますと、急激に上昇しているのがわかります。上昇理由としては、トランプ新大統領の政策と、中国人民銀行の為替介入に伴う、アメリカ国債の売却の影響が指摘されています。後者が主な理由の場合には、中国人民銀行の政策が、世界の為替に影響を与えていることになり、より一層の注意が必要になります。

注目のシェール産業は、淘汰が進み、残った企業の生産性は改善しているようです。ここから原油価格が上昇すれば、生産量が増大することになります。この分野は息の長い成長段階に入ってきたのかもしれません。

FRBの金融政策は2017年に3回の利上げが予想されています。妥当だと思われませすが、株価の下落などのリスクがあり、回数が減る可能性はありそうです。


☆トレードアイデア
・EUR/USD 買
・USD/RUB 売
・USD/MXN 売

シンプルにユーロドルと産油国通貨とのペアで売りです。この半年で下落が始まるのかは微妙なところですが、中長期で下落方向とみて、問題ないように見えます。もし上昇したとしても、絶好の売り時がやってきたと考えて良いと思います。


posted by いわくら at 02:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 為替予想 2017前 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2016年12月25日

南アフリカランド(ZAR) 為替予想2017前半

南アフリカランド【ZAR】
☆総評「弱い」
鉱物資源通貨の代表ですが、下落予想です。2016年は年初は弱かったものの、その後は一本調子で回復、1年を通じての最も強い通貨の一つであったのでは無いでしょうか。2017年もこの動きを期待したいところですが、水準的に上値を追うのは厳しいと考えます。

南アフリカ経済は、もともと高い水準の失業率が、さらに悪化するなど低迷しています。原油価格下落と為替の下落の恩恵を受け、貿易収支は改善、一時は貿易黒字になりました。2016年は10月頃までは、原油価格が低迷し、貴金属価格が高騰するという、南アフリカに最高の条件が整っていました。しかし、その後は貴金属価格が下落傾向で、原油価格は上昇を見せ始めています。これでは、南アフリカには厳しい環境で、2017年のランドの下落予想の根拠になっています。特に、原油価格に関しては、経済規模と比べた場合の輸入価格が他国に比べ大きいため、注意が必要です。
また、貿易収支の回復に比べ、経常収支の回復が弱いことも懸念材料です。対外債務への利払いの増加など、貿易外の支出がおおきくなっているとが考えられます。

足下では、南アフリカランドは上昇しています。南アフリカへの直接投資が順調の他、日欧からのキャリートレードのような金利を狙う動きもあると推測されます。必ずしも短期的な資金とは思いませんが、下落局面では、急な動きをみせる可能性もありそうです。

2015年末にかけて、財務大臣の更迭などの政治的な不安定さを見せていましたが、現在も政治的な安定感はありません。大統領と経済閣僚の間には、溝があるようです。
2016年に話題になった、国債の格付けに関しましては、現在は問題になっていませんが、今後、交易条件が悪化する段階でもう一度、問題になる可能性が高いとみており、こちらも心配されます。


☆トレードアイデア
・ZAR/JPY 売
・EUR/ZAR 買

売り目線ですが、タイミングが問題になりそうです。足下の動きを見極めたい他、資源価格にも注意を払っておきたいところです。どこか上昇した段階で、ゆっくり売りには入れれば理想的な形です。


posted by いわくら at 11:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 為替予想 2017前 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

トルコリラ(TRY) 為替予想2017前半

トルコリラ【TRY】
☆総評「やや弱い」
注目の新興国通貨ですが、弱めと予想します。足下での下落幅が大きくなっているため、一度値を戻す可能性は高いと思いますが、その水準を維持することは困難だと思われます。中・長期的に見た場合も、下落基調と考えます。

トルコ経済は、低成長と高い失業率が続いていて、低迷しています。資源価格下落の影響を受け、経常収支の赤字幅が縮小していることは、プラス材料ですが、対外債務の増加と、海外からの直接投資の減少が気になるところでしょうか。今後の資源価格上昇局面で、貿易面の指標がどれだけ持ちこたえられるのかに注目したいところです。

基本的には工業国で、EU圏への工業製品の輸出は安定した産業になっています。特徴的なのは、この規模の新興国の中では大きな観光産業なのですが、テロや政治的なイメージ悪化のため、2016年の観光収入は大きく落ち込みました。この分野が回復してくるのかが、2017年のトルコ経済の行方を決めることになりそうです。

トルコの中央銀行は為替水準維持のため、緊縮的な金融政策を主張しています。景気低迷もあり、政府の指示なのか、現状はそれ程極端な緊縮策にはなっていません。2017年も利上げはあるかもしれませんが、インフレ率の上昇に対応するまでのものになると思われます。


☆トレードアイデア
・EUR/TRY 買
・TRY/JPY 売

基本的には売り目線です。タイミング的には、現在の水準がもう少し戻ったら売りやすいかなと思います。積極的に売る必要は無いですが、買いで持ってはいけない水準だと思います。

posted by いわくら at 03:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | 為替予想 2017前 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする