2016年12月24日

ポーランドズロチ(PLN) 為替予想2017前半

ポーランドズロチ【PLN】
☆総評「中立」
新興国の優等生ですが、特に動意は無いと予想。2014年辺りから、通貨は下落基調も下げ幅は大きくありません。2017年も動きは少ないと見ています。長期的にはやや下目線です。

経済は堅調です。失業率が下落している他、経常収支も改善中です。資源価格の下落の恩恵を受けている形です。工業国でEU圏への輸出が中心のため、ユーロが低迷していることは、悪材料ですが、その中では堅実な経済状況だと思われます。これまで順調に伸びていた、輸出金額が頭打ち傾向なのが、気がかりでしょうか。
資源輸入国のため、資源価格の上昇はマイナスです。エネルギー資源の輸入割合が比較的高く、原油価格の上昇は懸念材料です。

金融政策はやや緊縮気味、インフレ率はマイナスの値が続いていましたが、0付近まで上昇しています。結果として、金融政策が緩和的なものに変化しそうです。これも資源価格の影響を受けそうです。

一人あたりのGDPが15,000ドルに接近しているため、EU圏への輸出拠点としての地位は、より人件費の安い、ハンガリーなどの周辺国へ移っていると思われます。ここからの産業構造の変化や生産性の向上がポーランド成長の鍵を握りそうです。


☆トレードアイデア
・特になし

現状ポジションを持つ必要は感じません。安定感があり、長期的に下落基調のため、そういった通貨が必要な時に役に立ちそうです。例えば、オーストラリアドルが急落した場合の戻りを狙いたい場合のペアに、最適ではないでしょうか。

posted by いわくら at 21:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 為替予想 2017前 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ロシアルーブル(RUB) 為替予想2017前半

ロシアルーブル【RUB】
☆総評「強い」
代表的産油国通貨は2017年最強と予想します。2014年後半から2016年2月までは大幅な調整を迫られた通貨ですが、そこからは急回復しています。2017年は不安点が少なく、今後の資源価格の推移を考えると、是非長期的に保有しておきたい通貨です。

ロシア経済は、まだ苦境を抜け出せていません。経済成長率はマイナス成長で、資源価格下落の影響を引きずっています。資源価格下落の段階で、一時16%を超えていた、インフレ率は6%台まで下落し、経常収支も回復傾向を見せるなど、明るい面もあり、今後の成長を期待させます。

原油価格はOPECの減産合意前後から、上昇中です。2017年度中には供給不足が心配されるなど、市場の様相は一変しています。今後アメリカのシェールオイルの生産が拡大すると予想されますが、下値は底堅いとみています。
注意しなければいけないのは、原油価格が100ドルまで回復した訳でも、80ドルでも、60ドルですら無いということです。例えば、ルーブルが2013年の実効為替レート水準まで戻るということは、期待してはいけないということです。

今回の資源価格下落の段階で、ロシアの経常収支は赤字になることはありませんでした。これはロシアの中央銀行の政策が巧かったと思っています。ルーブルの暴落を恐れず、一度下落させた後に、維持できる水準を市場に評価させるというのは、理にかなう金融政策です。当然、インフレ率が上昇し、国民の生活に影響を与えますが、それは、交易条件が下落しているため、仕方が無いことです。この間に対外債務を下落させていることも含め、評価されるべきことだと思います。


☆トレードアイデア
・USD/RUB 売

ロシアルーブルの取り扱いが少ないため、選択肢はないですが、比較的自信を持ってポジションを取れる通貨ペアでしょう。2017年前半のベースとすべき組み合わせだと考えます。

posted by いわくら at 19:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | 為替予想 2017前 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ノルウェークローネ(NOK) 為替予想2017前半

ノルウェークローネ【NOK】
☆総評 「強い」
欧州を代表する産油国通貨。2017年の主役を担いそうです。2014年頃から低調な動きを見せていましたが、2016年は2月に底をつけ、そこからは復調気味な動きです。このまま上昇が期待できます。

経済はまだ低迷中。経済成長率はマイナス成長が続き、失業率も高い水準で推移しています。それでも、エネルギー資源価格の上昇から、経済も底を脱した感があり、貿易収支は改善を始めました。2017年は経済の復調期に当たりそうで、強いノルウェー経済をみることができそうです。

ノルウェーのエネルギー資源は、天然ガスがメインです。天然ガス価格は原油価格よりも先に上昇を始め、直近は安定した動きになっています。2017年は原油価格の高騰から、天然ガス価格も高値で推移すると予想します。当然ノルウェーの交易条件は大幅改善が期待されます。
ノルウェーといえばSWF(政府系ファンド・ノルウェー年金)が一つの産業といえるの収益力を持っていますが、これが2015年頃から不調といわれていました。このファンドの収益予想はわかっていませんが、2017年はそれほど悪くは無いのでは無いかと思います。

金融政策はかなり強めの緩和ですが、インフレ率が他の先進国に比べ、高めであったため、マイナス金利にはなっていません。ここから、経済が回復してくる過程で、緩和幅が縮小してくると予想します。


☆トレードアイデア
・NZD/NOK 売
・USD/NOK 売

もちろん買い目線でのトレードアイデアです。相手の選択肢が少ないのですが、非産油国ではニュージーランドドル・その他では、アメリカドルと使い分けてみました。取引できるならば、トルコリラや南アフリカランドの売りとのペアも良いのかもしれません。


posted by いわくら at 16:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 為替予想 2017前 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2016年12月23日

イギリスポンド(GBP) 為替予想2017前半

イギリスポンド【GBP】
☆総評「やや弱め」
2016年前半の主役、波乱相場の要因になったポンドですが、2017年も下落すると予想します。EU離脱投票後に大きく下落し、その後も低迷した動きでしたが、アメリカ大統領選挙後にやや値を戻しています。

イギリス経済は、安定しています。そこそこの成長と低失業率が続いていて、マクロの数字は悪くありません。貿易の面で、経常赤字が2015年末頃にはかなり大きくなっていましたが、その後は為替が下落したにもかかわらず、やや改善程度にとどまっているのは気がかりです。経済を外国からの資本流入でまかなっている面があり、リスクオフなどの資本流出局面では、経済の悪化・為替の下落が急激に起こることが懸念されます。
産油国であるイギリスでは、資源価格の上昇の影響は、他の主要国に比べ、少ないと考えられます。しかし、原油の輸出量はほんのわずかであり、原油価格の上昇が、イギリス経済に与える影響も過大評価は厳禁です。

金融政策は、EU離脱決定後に利下げを行い、もう一段の金融緩和も予想されていましたが、景気が安定していることや、インフレ率の上昇傾向から、緩和は行われませんでした。2017年も大きな動きはないのではないでしょうか。

2016年に大きく下落したため、水準的には最悪期は脱したように見えますが、現在の値はやや高めかと思われます。足下の調整は、短期筋のポジション調整によるもので、ここからの動きには影響は出ないと推測されます。


☆トレードアイデア
・GBP/JPY 売
・EUR/GBP 買

それほど値動きは出ないと予想。クロス円でしばらく保有が健全なのでしょうか。長期的にも上昇は期待できないので、何かの拍子で「上がったときに叩く」みたいな投資法が理想なのかもしれません。



posted by いわくら at 21:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 為替予想 2017前 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ユーロ(EUR) 為替予想2017前半

ユーロ【EUR】
☆総評「強い」
現在下落中の通貨ですが、反転して、上昇すると予想します。水準はかなりの割安、長期的な視点での仕込み時だと考えます。目先は、このまま下落する可能性も高く、タイミングを計っていきたいところです。

ユーロ圏経済は、混乱の中成長を続けています。失業率がようやく10%を割るなど、回復の兆しがみせ、資源価格の下落の恩恵を受け、経常収支がGDP比3%を超える黒字になるなど、ギリシャショックといわれていた時期に比べると大きく回復しています。輸出企業は、ユーロ安の恩恵を受け好調です。実質実効為替レートやユーロドルの為替レートが、リーマンショック後最安水準、ユーロ発足後のなかでも、かなりの低水準になっています。正直、この水準を正当化する理由は見つかりません。

ユーロ圏の問題は、リーマンショック時から続く銀行の不良債権問題です。アメリカと違い、リーマンショック後の不良債権処理があまり進んでおらず、今となって、イタリアの銀行などで噴出した格好です。モンテパスキへの公的資金投入など個別事案よりもユーロ圏全体での取り組み方が課題のような気がします。
もう一つ2017年も政治的なイベントが問題になりそうです。ドイツなどで選挙が予定されていて、短期的だと思いますが、為替も大きく影響を受けそうです。

ECBの金融政策ですが、国債の買い入れ量を減らす代わりに、期間を延長しました。本質的な考え方は変更していない状況です。今後、資源価格上昇からインフレ率が上昇した場合、どのような政策をとるのかに注意する必要はありそうです。
現状のマイナス金利の影響で、ユーロ圏からアメリカ・新興国などへ資金が流出しています。個人投資家を含め、レバレッジの掛かった、キャリートレードなのですが、規模が膨らんでいます。巻き戻しの時がユーロを狙うチャンスなのですが、タイミングは難しいものがあります。


☆トレードアイデア
・EUR/NZD 買
・EUR/CNY 買
・EUR/TRY 買
・EUR/USD 買

足下の下落状況が不安ですが、積極的に買いたいところです。すぐに結果が出るトレードでは無いでしょうが、期待値は大きく見て良いと思います。2017年の間は、困ったらユロルを買うが安全でしょう。


タグ:ユーロ EUR
posted by いわくら at 17:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | 為替予想 2017前 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

中国人民元(CNH) 為替予想2017前半

中国人民元【CNH】
☆総評 「弱い」
2015年の8月の下落以降、下落基調が続いてる中国人民元2017年も下落予想です。2016年9月からは人民銀行が為替介入により、人民元相場を支えていますが、外貨準備高減少しているため、どこまで介入を続けられるのかが鍵になりそうです。

中国経済は良好な状態。2016年に入ってから、政府が公共投資を増額させ、経済の底割れを防ぎました。経済成長率も中国政府の想定内で上昇しています。資源価格下落の影響で、経常収支は改善傾向ですが、足下で貿易収支が伸び悩んでいるのが気になるところです。中国政府が進めている供給側改革(不良債権処理・過剰設備の廃棄)の影響があるのかもしれません。ここ数年悩まされていた、生産者物価の下落が収まり、上昇傾向にあるのも、この供給側改革の成果だと思われます。

中国経済のリスクの一つが、資源価格の上昇です。中国は基本的に資源輸入国のため、原油・天然ガス・銅・鉄鉱石などの資源価格の上昇は、経済に悪影響を与えます。当然為替相場にも下落圧力がかかることになります。
そしてもう一つが、アメリカ長期国債金利の上昇の影響で、中国国内の長期金利が上昇していることです。新興国全体でおこっていることですが、これが資金繰りを悪化させ、企業業績を悪化させます。倒産が増え、失業率が悪化した場合、中国人民銀行が緩和的な金融政策に変更する可能性もあります。

中国人民銀行の為替介入の原資である、外貨準備高は2016年11月末現在で3兆ドル強です。すぐに為替介入をやめる水準であるかは、判断が難しいのですが、現在の資本流出が続けば、2017年中に介入余力が無くなると推測されます。タイミングは難しいですが、人民元の下落は不可避だと思われます。

短期的な話ですが、年始は人民元から外貨への両替が増加する時期のようなので、年明けすぐの相場は大きく動く可能性があり、注意が必要になりそうです。


☆トレードアイデア
・EUR/CNH 買
・CNH/JPY 売

とりあえず、下落目線です。相手はアメリカドルよりも、水準に割安感があるEUR・JPYで、中国経常黒字国のため、下落幅は限られるような気がするのが、投資対象としては寂しいところです。


posted by いわくら at 01:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | 為替予想 2017前 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2016年12月22日

ニュージーランドドル(NZD) 為替予想2017前半

ニュージーランドドル【NZD】
☆総評 「やや弱め」
2016年は粘り強かったニュージーランドドルですが、弱気予想です。資源価格の動向によりますが、下落リスクが高めと判断します。

ニュージーランド経済は、他の先進国と比べ、好調です。2015年頃からの乳製品価格下落の影響を乗り越え成長しています。失業率は低下中。個人消費主導の景気上昇だと考えられますが、オーストラリア同様、不動産バブルが懸念されていて、これが個人消費を促しているのだとすると、先行きが気がかりです。輸出品である、乳製品、食肉は値上がりが期待できる環境にありますが、同じく値上がり予想のエネルギー資源や鉱物資源を輸入しているため、交易条件としては、それほど影響が無いと思われます。
2017年は経済関係が深い、隣国オーストラリアと中国の経済状況・貿易状況は、それ程良くは無いとみられるため、これらの国への輸出状況如何では、経済が悪化気味になる可能性もありそうです。

ニュージーランドドルは、国債格付けが高い通貨の中では、比較的高金利のため、キャリートレードによる影響考える必要がありそうです。リスクオンの環境では、資金流入が増加しますが、人民元が下落するようなリスクオフの場合だけで無く、アメリカの金利が上昇した場合などに、ニュージーランドドルから、アメリカドルへの資金移動なども考えられ、注意が必要です。
金融政策は緊縮的で、中央銀行は現時点で、これ以上の利下げは考えていないとのことなので、利下げからの資金流出は、問題無さそうです。


☆トレードアイデア
・NZD/NOK 売
・NZD/EUR 売

今すぐでは無いですが、上値が重くなってきたり、中国人民元が下落しそうな場合に、売りで持ちたい通貨です。産油国通貨のノルウェークローネとのペアは興味深いところです。

posted by いわくら at 20:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 為替予想 2017前 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする