2016年08月08日

アメリカの信用拡大と縮小の兆候

雇用統計も終わり、落ち着いた週明けです。足元のアメリカ経済も堅調そうです。


アメリカ経済を牽引しているのは個人消費です。平均時給が大幅増加と給与所得の拡大も見込める展開となり、消費拡大は続きそうです。この個人消費と歩調を合わせているのが、民間の信用残高です。過去最高を更新しています。因果関係で言えば逆で、過去最大の信用創造が個人消費を支えていることになります。つまりリーマンショック前よりも借金の額が大きいということです。

低金利を背景に、信用残高が増加しています。企業部門もさることながら、景気に影響を与えるのはやはり家計・個人消費です。個人の信用では、住宅ローン・自動車ローン・学資ローン・クレジットカード残高・リボリビングと拡大中。これが個人消費拡大の最大の要因になっています。今後の貸出需要も拡大が予想されています。

しかし、足元ややや気になるデータもあります。新車販売台数が、頭打ちになっているらしいのです。自動車ローンが借りられなくなっているかもしれません。現状が信用拡大の最終局面とは思いませんが、拡大局面から、縮小局面に変わる初期の兆候です。
信用が縮小するとなれば、個人では消費が落ち込み、企業では投資が減少するということになります。つまり景気が悪化しやすい状態です。リーマンショックのような、短期での強制的な調整にはならないでしょうが、予測が難しい局面になるため注意が必要になりそうです。

そこで改めて注目されるのが、FRBの金融政策の行方です。ここまでの緩和政策が信用を創造しているため、利上げは信用収縮を誘発します。FRBは今年中の利上げを目指していますが、果たして可能でしょうか。また、可能な場合でも、その後の経済が停滞した場合、今度は市場から緩和的な政策を期待させることになります。
為替をベースに考えますと「FRBの緊縮」は、中期(半年から1年程度)での景気悪化からのアメリカドル安要因、「緩和継続」は、当然為替安要因となります。



今後の個人での信用拡大は住宅ローンが中心と思われます。住宅建設数は非常に好調で、順調に増加中、アメリカ経済を支えています。まだ余裕はありそうですが、どこかの段階で頭打ちになるようですと、アメリカ経済の先行きに暗雲が立ち込めることになりそうです。そして、それより早い段階で、為替にも一波乱あるのかもしれません。


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2016年08月03日

メキシコペソの下落の原因

メキシコペソが弱い状態が続いています。2016上半期の実質実効為替レートで、他の産油国と比較するとその異常さが目立ちます。この原因は何なのでしょうか。調べます。

ノルウェークローネ
+4.3
ロシアルーブル+6.4
カナダドル+6.1
メキシコペソ-8.9

産油国通貨は昨年は年間を通じて下落基調、今年に入っても2月までは急落、しかしその後の原油価格回復の影響で、値を戻しています。メキシコペソもこの動きに習いたいところですが、2月の上昇幅が小さく、その後再下落を始めた格好になっています。

経済指標を見てみますと、失業率は改善中。貿易収支も、為替安と原油価格の回復を受け、直近改善傾向。もうすぐ貿易黒字という段階に来ています。しかし、経常収支が改善していません、大幅な経常赤字が継続中です。つまり、貿易外の損失が大きくなっているということです。何が原因かと調べてみると、対外債務残高が大幅に上昇しています。リーマンショック前の6倍の水準で、現在も加速度的に増加していいるようです。これはまずい・・・・・。
リーマンショックによる経済への影響を財政出動で乗り切り、さらに、資源価格の下落対策にも、財政出動を利用したため、政府債務が増加、対外債務の急拡大に繋がったと推測されます。世界では先進国を中心に低金利、マイナス金利化が進んでいますが、メキシコでは通貨安対策のため、政策金利を緊縮的に設定しています。これがさらに金利の支払いの増加を招いているのかもしてません。

さらに、メキシコへの投資がやや減少しています。メキシコへの投資は、資源開発のほか、アメリカへの輸出を目指した、生産工場への投資などがあります。現在も投資案件自体はあると思われますが、金額ベースでやや減少中、資源価格の下落や、アメリカの大統領選、ドナルド・トランプ氏の影響などが考えられます。


こうしてみてみると、メキシコペソはしばらくは弱いのかもしれません。対外債務の増加というのは、経常赤字国にとって致命的な場合があります。経常赤字を債務と投資でまかなってきていたようですから、そのツケが回ってきているようです。正直この先期待していた通貨でしたから、ややがっかりです。今後投資を考える際には経常収支に注意が必要になりそうです。(次回の発表は8月19日です。)

実は、メキシコ以外にも、南アフリカやカナダ、オーストラリアなどで、対外債務の増加が顕著になっています。ご覧の通り、代表的な資源国です。このような国々の通貨が今後どのような動きをするのか、資源価格の動きとともに、注目していきたいところです。



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2016年07月28日

実質実効為替レート 半年前との比較

直近と半年前の実質実効為替レートの比較です。

・ アジア・オセアニア 2016.6 2015.12(差分)
   日本円【JPY】79.870.29.6
   オーストラリアドル【AUD】103.6103.9-0.3
   ニュージーランドドル【NZD】108.9106.02.9
   中国人民元【CNY】127.6135.0-7.4
   シンガポールドル【SGD】109.2109.2-0.1
     
・ ヨーロッパ・その他    
   ユーロ【EUR】91.690.21.5
   イギリスポンド【GBP】91.599.3-7.9
   スイスフラン【CHF】109.9109.40.5
   スウェーデンクローナ【SEK】88.388.4-0.1
   ノルウェークローネ【NOK】89.084.84.3
   ロシアルーブル【RUB】96.089.66.4
   ポーランドズロチ【PLN】95.497.5-2.2
   トルコリラ【TRY】103.4102.11.2
   南アフリカランド【ZAR】72.871.90.8
     
・ 北アメリカ・中南米    
   アメリカドル【USA】104.9105.1-0.2
   カナダドル【CAD】96.390.26.1
   ブラジルレアル【BRL】97.883.014.8
   メキシコペソ【MXN】75.784.6-8.9


データ期間 1994年1月〜
データ期間中の平均値を100とする。
元データはBIS国際決済銀行から。


上昇率の1位はブラジルレアル、資源価格の上昇を背景に伸びが目立ちます。2位は日本円、3位がロシアルーブルです。基本的には資源国の上昇が目立ちますが、メキシコペソやオーストラリアドルなどは下落しており、もともとの水準感なども影響していそうです。

下落率1位は、そのメキシコペソ、下落率が大きくなっていて、やや特異な印象を受けます。後でちょっと調べてみます。2位はイギリスポンド、3位は中国人民元とこちらはイメージどおりではないでしょうか。

相場を動かした大きな要因のひとつは資源価格です。原油を中心に、多くの資源価格が2月に底をつけたことで相場が大きく動きました。もうひとつは、アメリカドル・イギリスポンドから、日本円・ユーロへの資本の動きです。金融政策の変化に沿った動きですが、この動きはしばらくは続きそうです。

posted by いわくら at 19:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 実質実効為替レート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2016年07月09日

アメリカドル安を基本に

イギリスのEU離脱決定に続き、金融機関の不良債権問題と、ヨーロッパからの材料が続きます。アメリカの雇用統計はあまり気にならない内容。相場が不安定な状況ですが。今後半年の為替を予想します。

個別通貨の予想に関しては負荷が大きいためサボります。


メインテーマは、「アメリカドル安」がいいと考えています。昨年12月の利上げ後は、やや弱めの動きになっていましたが、今後この下落の動きが加速しそうです。6月の利上げができず、今年中の利上げは今後1回程度と年初の予測(最高4回)から比べると、緩和的な金融政策が予想されます。足元の経済は消費を中心にそれ程悪くはないようですが、生産系の指標を中心に、鈍化傾向が見られます。これが、雇用に波及することになると厳しい経済運営が迫られそうです。貿易収支も悪化しており、為替の下落は自然な流れになると予想されます。
2013年6月のバーナンキショックから3年間、世界の為替市場を引っ張ってきたアメリカドルですが、大きな転換点を迎えそうです。

もうひとつのテーマは「ヨーロッパ発の金融危機」です。危機水準や規模感がはっきりしていない状況ですが、相当大きな材料になりそうです。今回報道されました、イタリアの銀行の不良債権の割合などを考えますと、到底このままではすまない内容で、金融機関の破綻・再編の可能性もありそうです。現状明日にでも、ドイツ銀行が破綻するという段階ではないのですが、今後数年程度は、この材料が続くことになりそうです。もちろん大きな金融機関が破綻すれば、それはリーマンショック級の金融危機が心配されます。

資源関連では、原油価格が上下に一服感があります。カナダやナイジェリアの問題があり、供給が減少する時期もありましたが、これらの生産回復の目処も立ち、イランの生産拡大も順調のようで、供給過剰の状態が予想よりも長くなりそうです。WTIが40ドル台というのは、適当水準と思われます。産油国通貨に関しましては、ロシアルーブルなどは底値脱出、長期での上昇が考えられますが、目先は上下しやすい展開になりそうです。ノルウェークローネや・メキシコペソは出遅れ感があり、ねらい目、それぞれヨーロッパとアメリカの景況感によっては大きな上昇も見込めます。
そのほかの資源はベースメタルは需要が伸びず。上値が重い予想。オーストラリアドルあたりはやや厳しい展開も予想されます。
強い順に、エネルギー資源・貴金属・食料その他・ベースメタルでしょうか。

注目の中国ですが、生産を通じた経済状態がやや心配です。基本的には交易条件の悪化に伴う、貿易収支の悪化が続くことになりそうです。財政支出を通じた景気刺激は予想外でしたが、効果は短期的。エネルギー価格が本格上昇した場合、経常赤字に転落する可能性もあり、先行きが懸念されます。本格的な供給削減改革が始まりますと、失業率悪化の可能性もあり、人民元には売り圧力が強まることになりそうです。

日本円に関しましたは、昨年夏から急速に円高になったため、割安感はだいぶ和らいでおり、適当な水準に近づいていると思われます。現状上目線ですが、これまでの動きが急速だったため、短期の調整も考えられます。これまで程には、単純な動きにはならないかもしれません。

その他個別では、東ヨーロッパ各国は貿易関連の指標が回復中、トルコや南アフリカの貿易指標もまずますです。シンガポールや・スイスといった金融国はマイナス金利や株価下落・資源価格の下落にしばらくは苦しむことになりそうです。エネルギー価格の回復が鈍いことは・日本・ニュージーランド・トルコ・ポーランド・南アフリカなどにはプラスに働きそうです。



一気に書いてきましたが、基本的には「アメリカドル安・エネルギー通貨高」予想です。ヨーロッパの金融危機を横目に見ながら、資源国通貨を買い進めるの基本路線でしょう。アメリカドル以外にどの通貨を売るのかが、利益を増やす鍵になりそうです。

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posted by いわくら at 14:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2016年06月29日

戦の時間

イギリスのEU離脱決定から時間が経過し、相場も落ち着きを取り戻しつつあります。
さて戦の時間です。


といいましても、為替は想定していたほど動いていません。リスクオフで、新興国通貨が2割ほど動いてもらったほうが、わかりやすい展開になるかなと思っていたのですが、さすがにそこまでは行かないようです。市場は冷静です。
ドルインデックスは2%強程度の上昇。ほとんど動いていません。5月と同程度の水準です。イギリスポンドを除けば最も大きく動いたのは、日本円で独歩高(7%位?)になりました。ユーロはやや下落も大勢には影響せず、もともと割高だったイギリスポンドが下落し、割安だった日本円が上昇したというシンプルな動きです。
新興国・資源国通貨は対アメリカドルで見ると、7〜8%瞬間的に下落した通貨もありますが、基本的には2%程度の下落でしょうか。ヨーロッパ圏の通貨は当然下げ幅が大きくなりました。ポーランドズロチが大きめに下落していましたが、イギリスへ移民が多く渡っているようで、そのあたりの政治的な動きも関係あるのかもしれません。注目していた中国人民元は大きく動かず、CFETSのRMB指数を多少下落させる程度の地味な動きです。

今後の展開ですが、アメリカの利上げが遠のくことが予想されます。そうなるとアメリカドル安・新興国・資源国通貨高が基本路線になりそうです。現状では、ノルウェークローネ・ロシアルーブル・メキシコペソ・ポーランドズロチあたりが「買い」・アメリカドル、人民元が「売り」でどうでしょうか。もう少し単純にEUR/USDの「買い」でもいいかもしれません。日本円は割安感は減少しましたが、まだ上昇目線で、どの取引も長期を想定したほうがいいと思います。非産油国通貨は来年春頃まで、産油国通貨はそれ以降数年が目処です。


イギリスのEU離脱決定は大きなイベントでした。しかしイギリス以外の国の経済にとっては、長期的な影響は少ないと思われます。今回の動きにより統計情報にどのような影響があるのか、しばらくは注視が必要になりそうです、


posted by いわくら at 10:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2016年06月15日

イギリスEU離脱のFXストラテジー

普段はあまり短期のイベントに対して書くことは無いのですが、イギリスのEU離脱が現実味を帯び始め、為替への影響が大きくなりそうなため、残留時・離脱時に分け、為替予想とその後の投資戦略などを書いていきます。


★「残留」が決定した場合
 イギリスポンド (GBP)
当然、短期的に大きく上昇すると予想されます。ポンド売りのポジションが大きくなっているため、反発力も大きくなりそうです。しかし、中長期的には、現行でも高値水準と思われます。上がりきったところを「売り」浴びせるのがスマートな戦略でしょう。下落トレンドでの絶好の押し目になるといってよいのかもしれません。

 ユーロ(EUR)
こちらも短期的に大きく上昇するでしょう。中長期でも上昇局面と思われるため。超短期でのトレードのほかは、手が出しずらい所です。

 日本円(JPY)
リスクオンの展開となり、短期の下落が予想されます。その後は上昇が予想されるため、頃合いを見計らっての「買い」が基本になりそうです。

 資源国・新興国通貨
基本的には上昇すると思われます。産油国通貨(ロシアルーブル・メキシコペソ)などで出遅れる通貨があれば「買い」のチャンスと思われます。逆に上昇した後に売りで持ちたいのは、オーストラリアドル・ニュージーランドドルです。そろそろ住宅バブル対策を練りたいところです。

 まとめ
 ・GBP/JPY  S
 ・AUD/JPY  S
 ・NZD/JPY  S



★「離脱」が決定した場合
 イギリスポンド (GBP)
一段の下落が予想されます。異常値が出ることもあるでしょうから、短期でのトレードはお勧めしません。いったん下落が止まった後に、資本流出を伴う本格的な下落が始まるようですと、影幅は大きくなると考えられます。よほど下落幅が大きくなれば「買い」のチャンスも出てくるかもしれませんが、まだ先になりそうです。

 ユーロ(EUR)
経済への影響はイギリス本土ほどは大きくないでしょうが、短期では下落が予想されます。今のユーロを売る理由はないため、ほとぼりが冷めた頃に「買い」で持つのがいいのではないでしょうか。

 アメリカドル(USD)
リスクオフの流れから上昇が予想されます。アメリカドルの長期下落基調は変わらないため、上昇後に「売り」で入りたいところですが、世界的なバブル崩壊や、金融不安などが起こりますと、上昇する可能性もあります。

 日本円(JPY)
大きく上昇することになりそうです。とりあえずはノーポジションでいいと思われます。今後資源価格が上昇することになれば、先になりますが、下落も考えられます。そしてやはりバブル崩壊によるリスクオフが心配です。しばらくは上目線で。

 中国人民元(CNY)
よく分からないですが、もしかしたら大幅に上昇する可能性もあります。イギリスや新興国への資金移動が多いことから、それらの資金がリスクオフで巻き戻る可能性があるためです。不確定要素も多いため、今回は様子見で。異常に高くなるようですと、長期的には「売り」で見ていきたいところです。

 資源国・新興国通貨
リスクオフによる全面安でしょう。経常赤字が大きな国や、資源への依存度が高い国はしばらくは近づかないほうが良いと思われます。産油国通貨が大きく下落するようなことがあれば、長期的な「買い」ポジションを取る絶好の機会になるかもしれません。

まとめ
・EUR/USD L
・RUB/USD L



大きなイベントなため、ファンダメンタルズを無視した動きが出やすい局面です。個別の通貨では適正水準とまったく異なる値をつける可能性もあるでしょう。資源価格などパラメータは多くなりますが、幅広い視野で市場を眺め、長期でのポジションを探る良い機会にしていきたいところです。



posted by いわくら at 17:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2016年05月24日

英国の問題はEU離脱ではなく経済だ

先週まではアメリカドルが強めの展開でしたが、週明けは一服。しばらくは方向感がない展開なのかもしれません。FRBの金融政策が次の相場を作ることは間違いなさそうです。そしてアメリカドルとともに、先週強い動きになったのが、イギリスポンドです。


ポンドは年初からといいいますか、昨年後半から下落傾向。今年に入ってからは下げ幅を広げています。今月は強い動きですが、ここ数ヶ月の通算で見ますと、最も弱い通貨のひとつでした。
イギリスといえばEU離脱が取りざたされており、それが通貨下落のひとつの要因といわれています。個人的には、現状離脱の可能性は低いと見ていますが、リスクとしては考えておく必要がありそうです。そして、下落の基礎となる原因はEU離脱なんかではありません。当然経済の話になります。

イギリスの経済指標を見ていきますと、貿易赤字、経常赤字が拡大傾向です。。昨年4Qの経常赤字のGDP比は、過去最悪に悪化しています。資本フローが過去最大水準の資本流入であることと合わせると、貿易の赤字を、他国からの資本流入でまかなっている構図になっています。つまり自国の経済に対応した生活ができていないということです。化学や観光など成長分野もありますが、金融業が不振、他に強調できる要素がないことがイギリスの弱みでしょうか。アメリカや日本は資源価格下落の恩恵を受け、交易条件が改善しましたが、原油純輸出国のイギリスには恩恵は少なく、金融機関が各国資源企業に融資をしていることを考えると、むしろマイナスの影響が大きいと思われます。これから原油価格が上昇していく局面での貿易関連の指標は要注目になります。

海外からの資本の投入先のひとつが不動産です。ロンドンの不動産価格の高騰しています。どう見てもバブルの状態なのですが、人口の増大と住宅不足が価格高騰を加速させているようです。正直状況としてはかなりリスクの高い状態であると見ているのですが、どうなんでしょうか。各国の緩和政策の影響もあり、投機資金は世界中を飛び回っています。本来ならこういう時ほど、金融政策の出番でしょうが、イギリス当局もゼロ金利を続けている状態で、バブルは野放しにされています。本当に危険な状態です。


イギリスポンドはすでにそこそこの幅で下落していて、これからの下げ幅はある程度限られる可能性もあります。しかし上昇はないでしょう。為替の下落を受け、輸出がどれくらい増加するかで、今後のイギリスおよび通貨ポンドが占えることになりそうです。
EU離脱はともかくとしても、為替の上昇が期待できるニュースはしばらくはなさそうな状況です。長期的な下落の真っ最中にいると考えるのがよいのかもしれません。

posted by いわくら at 11:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする